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【再掲】シンクロの場 不連続な運命の転換点 (推敲)

比較的裕福な家の子供たちが多い小学校にしばらく通いました。

住宅街は、現在みたいにマンションの影になることもなく、すっきりと区割りされています。

家に遊びに誘われると、庭の大きな池に鯉が泳いでいたり、ヒヨドリも飛んできました。

近所からは、鼓の響きがゆったりと聞こえたり・・



ある日、

教室の担任の机に置いた学級費の数袋が消え、数袋分の中身も抜かれた。

全部が盗られたわけでなかったのです。

朝礼で皆が校庭に集合する前、机の上に置いて出る決まりでした。

朝礼の間での出来事です。

 
その日は、何事も無く普通に授業が行われましたが、翌日の学級会の雰囲気は異様なものでした。

担任が深刻な顔で学級費の袋が失くなった告げたのです。

そして、隣の教室に番号順に来なさいと・・・


自分の番になり隣の教室に入ると校長先生も居ました。

いやーな雰囲気


「君は、袋の中に学級費を入れて持って来ましたか?」

「はい」


「誰か教室に居ましたか?」

「分かりません」


「誰が持っていったと思いますか?」

「・・・君です」


ざっと先生たちの顔つきが変わりました。

「見たの?」

「見ていません」


「如何して分かるの?」

「・・・なんとなく」


「疑っちゃ駄目だょ!」

「・・・」


学級費の袋の受け取り印を押されて返されました。

私の袋から抜き出した彼を感じただけです。


数日後、担任の前で、その子は皆に泣きながら謝りました。

越境入学の生徒でした。




それから十年以上経ってからのことです。他の街で彼と偶然会ったときも変な状況でした。

「金を貸して、いくらでもいいから貸してください」

「・・・・」

財布にあるだけの金を出しました。(返ってこないのはわかっています)

彼はその金を靴の底に隠しました。

私の怪訝な様子に、「隠さないと取られてしまう」と呟いていました。


自衛隊を勧めました。

自衛隊経験者から聞いていたのです。その頃は簡単に入れた。


「シンクロの場」は、運命の不連続な「転換点」なのです。

ここで「選択」を誤らなければ、人生は好転したでしょう。

三回目のシンクロの場、選択に因っては、彼の運命が尽きると暗い予感でした。

「行く」と、真顔でしたが、自衛隊には行かないだろうと感じた。

それが彼を見かけた最後です・・・





田園調布の豪邸鳩山由紀夫邸三浦朱門邸
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◆忘れていた幼い頃の記憶が甦ると、不思議な体験は縄文人の「霊的な感性」によるものと気付きました。

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